今日,尖閣ビデオの投稿記録を押収 IPアドレス解析というニュースが流れた。YouTubeの投稿者につき,IPアドレスを差し押さえた,という記事である。
このニュースには,1つ疑問がある。
以前,グーグル日本法人に対し,検索結果表示禁止の仮処分を求めたことがある。
その際グーグル日本法人は,グーグル日本法人にはデータの管理権がない,データについて管理権を持っているのは米国本社だけである,と反論し,これを裁判所が認め,検索結果表示禁止の仮処分は認められなかった,という経緯がある。
データの管理権がないのなら,YouTube投稿者のアクセスログについても管理権はないのではないか。それとも閲覧権限だけはあるというのか。はたまた,データの管理権がないというのは事実ではなかったのか。
そもそも,YouTubeはGoogleの子会社とのことだが(by wikipedia),子会社のデータに,管理権が及ぶのか。
少なくともこの報道により,グーグル日本法人に対し,YouTube投稿者のIP開示請求は可能だと分かる。
YouTubeに著作権侵害,営業権侵害等の映像が投稿された場合は,裁判所でIP開示仮処分を取れるのだろう。ニュースを疎明資料とすれば,データの管理権がない,とは反論できないように思われる。
2014/1/28追記
その後の事例の積み重ねにより,米国グーグルを債務者として,東京地裁で仮処分申立する方法により,IPアドレスの開示を受けられるのではないか,と考えられています。
米国Twitter社と同じ手法が利用できるのだろうと。
このニュースには,1つ疑問がある。
以前,グーグル日本法人に対し,検索結果表示禁止の仮処分を求めたことがある。
その際グーグル日本法人は,グーグル日本法人にはデータの管理権がない,データについて管理権を持っているのは米国本社だけである,と反論し,これを裁判所が認め,検索結果表示禁止の仮処分は認められなかった,という経緯がある。
データの管理権がないのなら,YouTube投稿者のアクセスログについても管理権はないのではないか。それとも閲覧権限だけはあるというのか。はたまた,データの管理権がないというのは事実ではなかったのか。
そもそも,YouTubeはGoogleの子会社とのことだが(by wikipedia),子会社のデータに,管理権が及ぶのか。
少なくともこの報道により,グーグル日本法人に対し,YouTube投稿者のIP開示請求は可能だと分かる。
YouTubeに著作権侵害,営業権侵害等の映像が投稿された場合は,裁判所でIP開示仮処分を取れるのだろう。ニュースを疎明資料とすれば,データの管理権がない,とは反論できないように思われる。
2014/1/28追記
その後の事例の積み重ねにより,米国グーグルを債務者として,東京地裁で仮処分申立する方法により,IPアドレスの開示を受けられるのではないか,と考えられています。
米国Twitter社と同じ手法が利用できるのだろうと。
そうねーやりましたね
却下されてしまいましたが…
機会があればもう一度試してみますかね。
投稿情報: 近場の弁護士 | 2010年11 月20日 16:21